【CCUS】行政書士による「代理登録」とは?「代行申請」とは?

CCUS登録申請を行政書士に依頼する場合、「代理登録」「代行申請」という2つの方法で登録申請を行うことが出来ます。(読んでいると混乱しそうなので、文字の色を変えておきます。)

この2つの方法ですが、

・そもそも「代理登録」「代行申請」は違うものなのか?

・どこが違うのか?

・それぞれ、どのようなメリットやデメリットがあるのか?

など、気になる点もあるかと思います。

このような疑問について解説をしていきたいと思います。

CCUS登録申請における「代理登録」「代行申請」の概要

「代理登録」とは、申請者様本人のメールアドレスを使って、本人に代わって申請登録をする方法、もしくは、行政書士のメールアドレスを使って、登録申請をし、最後に申請者様の本人のメールアドレスに変更申請を行って、登録をする方法です。

システム上の「代行申請」を行うことが出来ない行政書士は、こちらの方法での登録申請しかできません。

「代行申請」とは、この「代理登録」の作業やフローをシンプルにしたものです。

結論みたいな話ですが、上位互換と言えると思います。

この「代行申請」ですが、行政書士の中でも、事業者登録をしている行政書士のみが行うことが出来ます。

事業者登録をしている行政書士を見分ける方法ですが、事業者登録をしているかを見分けるには、「CCUS登録行政書士」かどうかで判断される方法が簡単かと思います。
(「CCUS登録行政書士」は事業者登録をしています。)

細かい話をすると、事業者登録をしていても、オンライン講習を受講されない場合や、オンライン講習を受講されていても、CCUSのホームページへのリスト掲載を希望されない場合は「CCUS登録行政書士」にはなりません。

もちろん、そういった行政書士も事業者登録をしているので「代行申請」を行うことは可能ですが、そのような場合は外から見分けはつきません。

尚、ただの登録方法の違いのなので、どちらの方法で登録申請をしたとしても、しっかりと登録されれば、最終的な結果には違いはありません。

CCUS登録申請における「代理登録」「代行申請」の関係性

CCUSの事業者登録をされている方はご存じかもしれませんが、CCUSの「代行申請」は、実は事業者登録をされていれば、どなたでも行うことができます。

元々、第三者が登録申請をする場合は、この方法を取ることを想定されていた様子です。

基本的には、CCUSのサイトのFAQや動画などでも「代行申請」についての説明しか載っていないと思います。

とはいえ、代理や代行を行うことで報酬を得たりするなど、業務とすることは出来ないので、代理や代行が本業の行政書士に依頼したいですよね。

しかし、2022年3月までは、行政書士が事業者登録をすることは認められていなかったため、作業が煩雑ではありますが、「代理登録」で登録申請をしていました。

そして、2022年4月から、行政書士が事業者登録をすることが出来るようになり、事業者登録した行政書士は「代行申請」を行うことが出来るようになりました。

「代行申請」が行えるようになったからといっても、「代理登録」という方法が認められなくなったわけではありません。

このため、「CCUS登録行政書士」でない行政書士に「代理登録」をご依頼されても、問題があるわけではございません。

CCUS登録申請における「代理登録」「代行申請」の業務フロー

下記のURLのCCUSの説明会・サポートのページから”CCUS登録行政書士について”という箇所をクリックしていただけると、具体的なフローが見ることが出来ます。

https://www.ccus.jp/p/support-top

ブラウザの設定により、拡張子のないファイルがダウンロードされてしまいます。
その場合は、拡張子を”.pdf”にしていただければ、読むことが出来ます。
(めんどくさいので、直してほしいところですが・・・。)

こちらは、事業者の新規登録(インターネット申請)を例にされております。
「代理登録」の方法は2パターン考えられますので、その両方が記載されています。

「代理登録」(パターン1 依頼人のメールアドレスを使用する方法)

フローは”CCUS登録行政書士について”の3ページ目(PDFファイルとしては4ページ目)に掲載されています。

見ただけでも、双方での作業がとても多く、ややこしそうです。

また、「代行申請」とは違い、定められた記入フォームが無いため、依頼人と行政書士との委任契約の締結と、個人情報保護方針および利用規約の依頼人への説明という事前準備が必須です。

「代理登録」(パターン2 行政書士のメールアドレスを使用する方法)

フローは”CCUS登録行政書士について”の4ページ目(PDFファイルとしては5ページ目)に掲載されています。

パターン1よりはフローがシンプルとなります。
しかし、行政書士側の作業としては煩雑で、最終的に変更申請をして、登録責任者のメールアドレスを変えるなどを行います。

依頼人と行政書士との委任契約の締結と、個人情報保護方針および利用規約の依頼人への説明については、パターンを問わず必須となります。

「代行申請」

フローは”CCUS登録行政書士について”の5ページ目(PDFファイルとしては6ページ目)に掲載されています。

こちらは最もシンプルな方法となります。

また、代行申請同意書などの定められた各種同意書があるため、行政書士との委任契約の締結と、個人情報保護方針および利用規約の依頼人への説明という事前準備が必須ではありません。
(個人情報保護方針および利用規約については、同意書が用意されています。)
しかし、行政書士との委任契約の締結はしっかりとなされたほうが安全かと思います。

CCUS登録申請における「代理登録」「代行申請」の各々のメリットとデメリット

「代理登録」「代行申請」の各々の場合における依頼者様側のメリットとデメリットをまとめます。

登録方法メリットデメリット
「代理登録」特になし。作業フローが煩雑。
作業量が多い。
「代行申請」作業フローがシンプル。
作業量が少ない。
特になし。

尚、本記事の執筆時点(2022/8/8現在)では、事業者の「変更」登録申請だけは「代行申請」を行うことが出来ないため、「代理登録」をしなければいけません。

法律用語の「代理」「代行」との関係性

法律用語にお詳しい方ですと、「代理」と「代行」で意味が違うのではないか、と気になられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、CCUSの登録申請のこの名称の違いについては、気にされなくても問題ございません。

まとめ

「代理登録」の作業やフローをシンプルにしたものが「代行申請」で、特別な事情が無い限り、「代理登録」を選ぶメリットは特にありません。

以上、CCUS登録申請を行政書士に依頼する場合の「代理登録」「代行申請」について解説をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

弊所も「CCUS登録行政書士」となっておりますので、「代行申請」を行うことが出来るため、何も気にされず、安心してご依頼ください。